Rebuild Factoryzの礒です。
今回はmatraレンダラーで特定の環境下でレンダリングすると起こるバグについて書いていきたいと思います。
いまだ完璧な解決策を見つけられていないので、時折この記事を更新していくと思います。
バグだらけのレンダリング

一見すると特に問題ないように見えるのですが、像の境界線を見ていくと気づくことがあります。
背景との色味が違う箇所が複数あります。
なぜこうなるのでしょうか。
わかりません…。
ちなみに背景の横筋は単純に面分割がすくないためだと思われます。
これについては大した問題ではないので無視します。
1.当座の解決策

こちらのレンダリングでは先ほど述べたようなバグは見当たりません。
何をしたかというと、背景のシェーダーを変更しました。
先ほどのものはPrincipled Shaderのデフォルト設定を適用していましたが、こちらはClassic Shaderを使ってレンダリングしました。

そしてReflect Baseタブ内にあるGeneral > Reflect Lightsのチェックを外しました。
これによってバグが発生しなくなりました。
ですがこの方法は今回のように像と背景という2つのみで構成されている場合にのみ適用できる解決策なので万能ではありません。
もしかしたらPrincipled Shaderを使わずにすべてClassic Shaderでやればいいのかもしれないですし、未だ調査中であります。
2.mantraノードの設定見直し
今回のアプローチはmantraノードの設定項目を見直して考えてみようと思います。
背景と像のマテリアルはPrincipled Shaderです。
特に設定はいじっておらず、色だけ変えているだけです。

まず、ノイズを減らすためにMax Ray Samplesをある程度上げました。
その時点ではバグの発生は食い止められなかったのですが、最低値と最大値の差が如実に表れてバグとして出現しているのではないかと思い、Min Ray Samplesを10に設定しました。

結果としては大成功。
もしかしたらこれが王道の解決策かもしれません。
ちなみに背景の横筋は単純に面分割がすくないためだと思われます。
これについては大した問題ではないので無視します。
まとめとしては、サンプル数の最低と最大値の差を埋めることで、バグの発生を食い止めることに成功しました。
終わり
では今回はこれで終わります。